性感染症(STI)の悩みは誰に相談する?正しい性との向き合い方とは

更新日:2021年8月26日






目次

1.「性感染症かもしれない」という悩みを打ち明けることの難しさ

2.性への正しい向き合い方とは?海外と日本の違いをチェック

①性教育のスタートが早い海外

②性にオープンになれない日本

3.かかりつけ医を見つけることで、性感染症や将来的なトラブルも防げる

4.オープンなコミュニケーションから、性の向き合い方を変えていく



性感染症(STI)はセックスに関係する病気だからこそ、パートナーや友人、恋人にはなかなか打ち明けられない…という人も多いのではないでしょうか。しかし、「性について話すことが恥ずかしい」という気持ちは、性感染症の早期発見・早期治療を逃すことにもつながります。感染症(STI)の悩みを一人で抱え込まないためにも、性の向き合い方そのものから見直してみましょう。




1.「性感染症(STI)かもしれない」という悩みを打ち明けることの難しさ


デリケートゾーンのかゆみや痛み、排尿時の違和感、おりものの変色や異臭といったトラブルを見つけたとき、「性感染症(STI)かもしれない」と思い当たるとき。パートナーや友人、かかりつけの病院など、あなたにはデリケートな悩みを率直に打ち明けられる人はいますか?


日々さまざまな性のリスクや悩みに直面しているものの、日常会話に性の話を持ち出すことに、どこか後ろめたさを感じている人も少なくありません。特にここ日本では、性の話題はまだまだタブー視されていて、“センシティブなもの”として蓋をされてしまいがち。誰かに悩みを打ち明けることも、そもそも性に悩むこと自体にも、恥ずかしさや後ろめたさを感じてしまう環境にあるのです。


自分とパートナーの両方を守るためにも、打ち明けられる人を見つけること


HIV感染症やクラミジア感染症、性器ヘルペスなどの性感染症は、身体の健康にかかわる大きな問題であり、基本的に自然治癒で改善されることはないといわれています。中にはそのまま放置していると不妊の原因や身体の免疫力の低下につながるものも。


性感染症は、パートナーの間でピンポン感染を引き起こす場合もあれば、遺伝的なもので生まれたときから症状を持っている人もいます。自分の大切な身体を守るためにも、そしてパートナーを守るためにも、できる限り早期発見、早期治療に努めたいもの。だからこそ、デリケートゾーンに違和感を覚えたときに、すぐに相談ができる相手やコミュニティを見つけてほしいのです。





2. 性への正しい向き合い方とは?海外と日本の違いをチェック


性教育後進国といわれている日本では、学校で性教育が行われる時期も遅く、その機会も限られています。その結果、性への理解が不十分なまま、さまざまなリスクに直面してしまっているのが現状。

しかし、海外と日本では性の向き合い方に大きな違いがあるようです。



性教育のスタートが早い海外


国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2009年に発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、性教育の年齢別学習目標は5才から設定されており、物心ついてすぐの子どもの頃から性に向き合うことを推奨されています。


実際に、ヨーロッパでは性教育を促す歌や映像でフランクに伝えたり、治安が良い国でも性教育にたっぷりと時間をかけていたりと、海外ではさまざまなアプローチで、性と向き合うことの大切さを発信しています。



性にオープンになれない日本


性に対してオープンであり、パートナーや友人との間でセックス観を語ることも珍しくない海外に比べて、性へのハードルがまだまだ高い日本。婦人科においても“妊娠してから行くもの”というイメージが強く、体調不良で病院に行くことにためらいはなくても、「デリケートの悩みがあって婦人科に行く」というだけでハードルがぐんと高く見られがちです。


また、「性感染症だというのが恥ずかしい」「変な目で見られたらどうしよう」といった不安から、パートナーや友達、家族に相談できないため、一人で抱えてしまう人も多いはず。特に、一番身近な存在である家族の中で性について話す機会がないと、“性のことは人に話してはいけない”という暗黙のルールのようなものを感じてしまい、より性に対してネガティブな意識を植え付けてしまう原因にも。


こういった性への消極的な向き合い方が、「性について話すことは勇気のいることだ」というマイナスイメージを生み、コミュニケーション不足を引き起こしているのです。





3. かかりつけ医を見つけることで、性感染症や将来的なトラブルも防げる


インターネットは、間違った情報で溢れかえっています。性感染症のようなデリケートな悩みを手軽な情報だけで解決しようとするのはキケンなこと。実際に症状を確認してもらい、知識のある人から指南を仰ぐことが大切です。


妊娠や出産でないときに婦人科に行くことは勇気がいることのように思えるかもしれませんが、これも治療をするためのプロセス。また、女性の身体はライフステージに応じて変化するため、性感染症だけでなくさまざまな不調や病気にも注意したいところ。将来的なトラブルを防ぐためにも、かかりつけの病院や医師を見つけておくと良いでしょう。


どうしても病院に行くのは気が引けるという人は、オンライン診療を実施している病院を頼るのもひとつの手。時間の融通も利きやすく、待ち時間もないため、直に婦人科に行くよりもハードルも下がるはず。ただし、病院によっては対面での診療と組み合わせて行うこともあるので注意。





4. オープンなコミュニケーションから、性の向き合い方を変えていく


性について話すことは、けしてタブーではありません。むしろ、自分の身体と心の幸せについて考えたり伝えたりすることは、人間として当然のことであり、大切なことでもあります。


最近ではセックス観や女性の身体の問題など、性について発信する女性たちも増え、徐々に日本における性の向き合い方も変わりつつあります。オープンなコミュニケーションが広がり、性との向き合い方が変わっていけば、より多くの人たちの幸福につながるはず。今一度、性との向き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。