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生理の貧困とは?イギリス事情から日本の貧困問題をみる

更新日:2021年7月2日




目次

  1. 生理の貧困とは

  2. 生理の貧困3つの原因 経済的理由 生理教育の欠如 生理に対する羞恥心

  3. 生理の貧困をなくすためにイギリスが行っていること

  4. 日本は生理の貧困と、どう向き合っていく?




いま「生理の貧困」がコロナ禍でさらに深刻化しています。

SNSやメディアで目にすることも多くなりましたが、「スマホ使ってるのに貧困?」「新しい服を着てて、ナプキンは買えないの?贅沢じゃない?」という声を見かけます。


生理における、<貧困>の意味を一緒にさぐってみませんか。

今回は筆者が住むイギリスの貧困問題を紹介したいと思います。



1. 生理の貧困とは


生理の貧困(Period Poverty)とは、経済的な理由で安全で衛生的な生理用品を手に入れることができない、あるいは、地域社会の偏見や差別で生理用品を利用できない環境を指します。


発展途上国では、生理が原因で学校に通えない子がいたり、古布など不衛生なものをナプキン代わりにして感染症にかかるなど深刻な状況です。

驚くことに、生理の貧困は発展途上国だけでなく、世界中の先進国でも起きているのです。




2. 生理の貧困3つの原因


イギリスにおける生理の貧困の原因は「経済的理由」、「生理教育の欠如」、「生理に対する羞恥心」の3つの理由があります。



経済的理由

イギリスの慈善団体プラン・インターナショナルUKが、イギリスに住む14~21歳の少女を対象に調査したところ、


・10%が生理用品を買えなかったことがある

・14%が金銭的な問題から友人に生理用品を借りなければならなかったことがある

・19%が節約するために自分に適していない安い生理用品に変えたことがある


生理用品を買う余裕がない女の子は、同じナプキンを長期間使用したり、ナプキンの代わりにトイレットペーパーを使用していたことも明らかになりました。


それと、見落とされがちなのが、大人の女性です。

「自分の生理用品を買うか、家族のための食料を買うか」

イギリスの慈善団体Period Povertyによると、経済的理由で生理の貧困に直面している女性はイギリス国内だけでも何百万人もいます。

驚くことに、これらの女性の多くは教師や看護師などの専門職に就いています。



生理教育の欠如

イギリス国内の少女14%が「生理が始まったとき何が起こっているのか分からなかった」、26%が「生理が始まったときに何をすればいいのかわからなかった」と答えたことが分かりました。


イギリスの学校でも生理教育は必修化されていますが、それでも16歳〜24歳の76%が「月経教育を受けることは恥ずかしい」と感じており、

60%の女性が「生理に関する授業は古臭く、親しみが持てない」と感じていました。

参考:Independent誌




生理に対する羞恥心

プラン・インターナショナルUKの調査で、48%が「自分の生理を恥ずかしい」と思っており、71%が「生理用品を買うのが恥ずかしいと感じたことがある」と答えています。

生理を理由に学校を休んだことがある生徒は、半数以上に及んでいたことも明らかになりました。


羞恥心は女の子だけではありません。

「染みがついていたらどうしよう…」と、席を立つのを戸惑ったりする時はないでしょうか?

仕事が忙しくナプキンが変えられない時など、大人になっても不安は拭いきれていません。




3. 生理の貧困をなくすためにイギリスが行っていること


イギリスは2021年1月に、生理用品にかけられていた5%の税金を廃止しました。


昨年2020年1月には公立の小学・中学・高校で、生理用品を無料配布。

同年11月、イギリス・スコットランドでは公共施設で生理用品が無料で手に入れることが出来るようになっています。




4. 日本は生理の貧困と、どう向き合っていく?


イギリスと日本の貧困状況に、大きな差はないように思えます。


"貧困"というのは経済的理由だけでなく、生理そのものが持つ「負のイメージ」が引き起こしている場合があります。

そのせいで、親からネグレクトを受けてしまうケースも少なくありません。


いままで我慢するのが当たり前だったことが、今は声に出すことができます。

まずは、子供たちに生理は恥ずかしいものではないことを教え、学校で先生に生理について気軽に相談できるような環境を作っていくことが大切ではないでしょうか。